パーティ構成の工夫と考え方 [パーティ構成]

パーティ構築の工夫と考え方


 こんにちは。P3ラボ所長のスグハです。
秋も深まって参りました。思えば今年も残すところ後2か月なんですね。
気付けばなんと!早くも2200アクセス突破してました!
皆さんの多くの応援に感謝するばかりです。有り難う御座います!

 さて、話は変わりますが、P3ラボのリンクへ、
リアポケでジムリーダーをもされている「アドハ」様のブログを追加させて頂きました。
主にリアポケでの近況報告などをされており、
バトルの記録など、大変参考になる内容が多々あります。

ジムリーダー・アドハ様のブログ[Petal dance]
http://yaplog.jp/ohana-bira/

アドハ様の運営するゴジョーメジムでは草タイプ統一パーティを中心に
挑戦者を待ってくれています。(第59期現在)
ジムページのTOP絵が何と言ってもカワイイ!!
先日ジム戦でバッチを頂いてきましたが、先鋒に来た子の可愛さと言ったら……。
にも関わらず見かけとは裏腹なその強さ!草タイプへの愛が感じられる一戦でした。

リアポケについては以前も紹介させて頂きましたこちらをご参照下さい。
http://p3labo.blog.so-net.ne.jp/2011-10-09



今週のテーマはですね、そう。当P3ラボの研究員の紹介ですね。
ざっとみつもって、……3000人くらい、……いないです。
スグハと、たまにイタズラに来る短パン小僧のゴロウ君と、……。
お察しの通り助手なんていませんでした。

 ではなくて、先週のクイズの答えから!

 ずばり正解はは2番!
フジろうじんは昔ロケット団の管理下にある研究施設で、
幻のポケモン「ミュウ」を研究していたそうです。
 グレンタウンにあるポケモンやしきと言う焼け跡になった施設内で、
研究をしていた様で、断片的に残された資料を調べる事でゲーム内でその裏設定を
読む事ができるようになっていました。
 恐らくはかの映画「ミュウツーの逆襲」にも繋がるのでしょう。
犠牲になった多くの「ツー」のポケモン達を悼み、
その後のボランティア活動へ繋がったフジ博士の過去を思えば、
ポケモンタワーでカラカラを殺していたロケット団に一人立ち向かう心境には
つい涙が零れてしまいます。

 その存在が噂されている「ゲ〇〇〇ト」や、それと関連性があると噂のある
イッシュ地方のP2ラボに残されたメモの切れ端の内容などについても、
ロケット団とプラズマ団の水面下での勢力争いの跡が考えられます。

 そう言った裏設定、とても子供向けとは思えないのですが、そこがまたポケモンの
オモシロさでもあると感じるのですよね。

 いえ、別に、P3ラボはロケット団とは何ら関係はありません。
え?プラズマ団?なんですかそれは(……プラズマズイッ!!

 その関係と言っちゃなんですが、
もしかすると「ルビー・サファイア」のリメイク版ソフトが!!
今後開発される可能性があるかもしれないそうです!!
 どうも、ファンの方からのツイッターでの声がゲームフリークの増田純一氏に届き、
リメイク着手を思わせる返答コメントがあった様です。

「ルビー・サファイア(RS)のリメイクは、とにかくRSという原作、
 そしてRS世代(現在の中高生ぐらい)の人達のことを大切にしたリメイクに
 してください。そしてGBプレイヤーみたいに『GBAプレイヤー』などを搭載したり。
 RSは大人気作であり、多くの人々に愛されています。
 だからこそ感動できるリメイクを作ってください。
 この事を増田さん以外の制作チームの方にも伝えていただきたいです」

と言ったメッセージが送られたそうで、それに対し以下の返答があったそうです。


「ありがとう!想いはしっかり受け止めました。RSはマスダにとっても大切な作品。
 いいもの創りたいです。ありがとう!!」by増田氏返答コメント

 実現まではまだ数年先かとは思いますが、スグハもルビー&サファイア、エメラルド
の頃より本格的なポケモンの「クリア後の楽しみ方」に知り、当時の友達と
授業中にこっそり通信対戦で切磋琢磨していたのには強い思い入れがあります。

 その前には、先にブラック・ホワイトの中間作が来るんでしょうね。
多分「ポケットモンスター グレー」になるような気がします。
理想と現実のそれぞれをテーマにしたブラックとホワイトに対し、
それらの調和、と言ったストーリーになるのでしょうか?
ゼクロム、レシラム共に名前に「黒」「白」が入っている事から、
キュレム→「グレー」?なんて勝手に妄想してみました。


 それにしてもルビーサファイア時代と言えばやっぱり幻島の存在ですよね!
毎朝早くから起きてきてドキドキしながらキナギタウンへ赴いていたのですが、
一度だけ!島への上陸に成功した日は鳥肌が立つ程感動した思い出があります。
 島の出現確率は手持ちポケモン1匹辺り1/65535だそうで、
大量に捕まえたボックスいっぱいのポケモンを入れ替えながら
老人に話し掛けていたかいがありました。
キャッキャッしながら友達に見せてたのが懐かしいです。




 さてと。本題の今週のテーマですが、「パーティ」についてです。
トレーナーによって千差万別なパーティ構築ですが、
皆さんはどんな事を考えて6匹を選んでいるんでしょうか。
今日はそんなパーティ構築への道のりや注意点などを紹介したいと思います。


 >>ちょこっととりびあ<< パーティって?
語源は古いフランス語から来ているそうで、
partyと言う名詞自体の意味としては「特定の目的を持った集団」と言うニュアンスで、
そこから派生して会合やパーティ、政党、署名した人々、関係者等の
意味がある単語だそうです。
ゲームの世界では、主人公を中心とした「仲間」や「一行」と言った意味で使われます。
 ポケモンでは他のトレーナーと戦う為に育て上げた6匹の仲間の組み合わせですね。
パーティに名称を付ける事も多く、前にその特徴を表した単語を付け、
「~パ」、「~PT」などと略して呼ばれます。
(例1:雨パ=雨が降っている状態で有利になるパーティの事。雨パーティの略)
(例2:PT=パーティの事。英字のつづりから取った略称です。)
 ポケモンのシナリオクリア時にできていったパーティは
以前紹介した「努力値」や「個体値」などの面からも不完全な場合が多く、
秘伝技など、バトルとは直接関係のない技も必要になる為、
一般的に対人戦ではクリアの後にそれらを見直して新たな仲間を育てます。
その為、それと区別してシナリオクリア時のパーティの事を「シナリオパ」、
旅の途中で普段連れているパーティの事を「旅パ」などと呼ばれる事もあります。






 それでは、さっそく本題です。


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 まずは、有名なパーティの紹介から入りましょう。
当然、こう言った特徴をパーティに持たせる必要性は無く、
以下に挙げるパーティを使っているトレーナーの方がむしろ少ないとも思えます。
ただ、完成度の高いパーティの多くはこう言った基本的な戦術、
メジャーな戦術を意識した上で対策を取りつつ、その後の調整の過程で
「特定の統一性を持たない」事を選択したものなので、
まずは相手の手の内を知る意味からも初めに紹介させて頂きます。


「天候パ」
 天候変化を起こす為のポケモンや、天候変化によって有利になるポケモンを中心に
構築されたパーティの事を言います。
天候変化には「雨」「砂嵐」「晴れ」「霰(あられ)」の4種類があり、
それぞれに違った特色があります。中には、複数の天候を1つのパーティに組み込んだ
「複合天候パーティ」(別称「混合パーティ」)の様な物も存在します。

「雨パ」
 天候パーティの一種で、雨パーティの略です。
雨が降っている状態で有利になるポケモンを中心に構築します。
ニョロトノのあめふらしや、すいすいを利用したキングドラ、カブトプス、
ハリーセン、アーマルド、ルンパッパ(すいすいorあめうけざら)などが有名です。
ルンパッパの持久にしても、その他のアタッカーにしても、素早さの上昇と
水タイプのダメージ補正を利用した単調な攻撃が特徴的ですが、水タイプの相性上、
半減タイプがメジャーなアタッカー系ポケモンに少ない事がこの型の利点でしょう。

※雨が降っている状態では以下の変化が起きます。
・水タイプのわざのダメージが1.5倍になる。
・炎タイプのわざのダメージが0.5倍になる。
・かみなり、ぼうふうが必中(命中率判定無視)になる。
・ソーラービームのダメージが0.5倍になる。
・あさのひざし、こうごうせい、つきのひかりによる回復量が「最大HPの1/4」になる。
・ウェザーボールの威力が2倍になり、水タイプになる。
・その他関係する特性への影響がでる。


「砂パ」
 天候パーティの一種で、砂嵐パーティの略です。
Wi-Fiランダムレート戦での最近の兆候ではこの砂パが人気が高く、
主にドリュウズの特性「すなかき」によるすばやさ2倍を使い、
ドリュウズが持つ元々高い威力の物理攻撃技を先制して押し切るエースや、
ガブリアスの特性「すながくれ」による回避率上昇を使い、
持久戦に持ち込みながら有利な状況を作りだすと言った内容が有名です。
毎ターンの天候ダメージが入る為、それ自体でタスキやヌケニン対策にもなります。

※砂嵐が起こっている状態では以下の変化が起きます。
・岩タイプのポケモンの「とくぼう」が1.5倍になる。
・毎ターン終了時に地面か岩か鋼のタイプを持たないポケモンは
 最大HPの16分の1ずつダメージを受ける。
・ソーラービームのダメージが0.5倍になる。
・あさのひざし、こうごうせい、つきのひかりによる回復量が「最大HPの1/4」になる。
・ウェザーボールの威力が2倍になり、岩タイプになる。
・その他関係する特性への影響がでる。


「晴れパ」
 天候パーティの一種で、晴れパーティの略です(「ひざしがつよい」状態)。
恩恵を受けられるポケモンが主に炎タイプや草タイプとなる為、
他の天候パーティの構成がタイプも同じようなポケモンが多くなるのに対し、
比較的多彩なタイプのポケモンで構築する事も可能になります。

※晴れている状態では以下の変化が起きます。
・炎タイプの技のダメージが1.5倍になる。
・水タイプの技のダメージが0.5倍になる。
・ポケモンが「こおり」状態にならない。既に凍っているポケモンは状態を回復する。
・ソーラービームを速射できるようになる。
 (ひかりを吸収するだけのターンが無くなる)
・「しゅうかく」の特性を持つポケモンは使用済みのきのみを必ず取り戻せる。
・かみなり、ぼうふうの命中率が50%になる。
・せいちょうによる能力変化が2倍になる。(AC両方2段階上昇)
・あさのひざし、こうごうせい、つきのひかりによる回復量が「最大HPの2/3」になる。
・ウェザーボールの威力が2倍になり、炎タイプになる。
・その他関係する特性への影響がでる。


「霰パ」
 天候パーティの一種で、霰パーティの略です。
主に氷タイプのポケモンが恩恵を受け、
特性「ゆきがくれ」による回避上昇を利用した持久戦から
「ぜったいれいど」を当たるまで試みられる状態を作りだす戦術や、
高威力の「ふぶき」が必中になるのを利用した戦い方を得意とします。
特にドラゴンタイプの弱点となる氷技をタイプ一致で使えるポケモンが多くなる為、
相手はドラゴンを選出し難くなる事も利点の一つです。
砂同様に毎ターンの天候ダメージがある為、タスキやヌケニン対策にもなります。

※霰が振っている状態では以下の変化が起きます。
・ソーラービームの技のダメージが0.5倍になる。
・ふぶきが必中になる。
・毎ターン終了時にこおりタイプを持たないポケモンは
 最大HPの16分の1ずつダメージを受ける。
・あさのひざし、こうごうせい、つきのひかりによる回復量が「最大HPの1/4」になる。
・ウェザーボールの威力が2倍になり、氷タイプになる。
・その他関係する特性への影響がでる。


「トリパ」
 トリックルームパーティの略です。
わざ「トリックルーム」によって変化した空間を有利に使って戦うパーティの事です。
トリックルームの効果中はすばやさの遅いポケモンが先攻になるので、
すばやさの種族値の低さが欠点ではなく長所となります。
特に種族値は様々なバランスを考えられて作られている為、
すばやさだけが欠点で、他がまんべんなく強いようなポケモンは非常に強力になります。
また、努力値もすばやさに振る必要が無くなる分、
強力な攻撃と強固な防御を両立できるポケモンが登場します。
 効果は5ターン続き、
優先度の判定はそのまま、同じ優先度内での先攻順序が反転します。
トリックルームの技自体の優先度は-7となっているので、
「ちょうはつ」で発動ターンに阻止する事もできます。
※場の状態の一種ですが、天候ではない為他の天候と重複して効果が発生します。


「統一パ」
 統一パーティの略です。
特定のテーマやタイプなどで統一されたポケモンを使うパーティです。
以前紹介させて頂いた「リアルポケモンリーグ」のジムリーダーの方々は
主にこの統一パで挑戦者を迎えてくれます。

1つのタイプで統一されたタイプ統一パの他、
「イーブイ進化系統一パ」、「タマゴグループ統一パ」などが有名です。
趣味の要素も強く、トレーナーのこだわりが感じられるのも特色の一つですが、
通常はそれぞれのポケモンが別のタイプに得意な役割を持っている事が多い為、
統一パのテーマに対する対策となるポケモンが1体しか居ない場合など、
数の力で対策ポケモンを押し切った後、対策出来なくなった残りのポケモンへ
タイプ有利な状況で攻められるようになる他、
弱点タイプが明確に絞られる為、サブウェポン等で対策をとる事でバランスを整える等、
様々な工夫ができるのも一つの特徴です。


「受けループパ」
 受けループ戦術を利用したパーティの事です。
特定のタイプの技を無効にするタイプや特性、強い耐久性能を持ったポケモンなど、
受け中心の役割を持つポケモンを複数入れ、
それぞれが違った方向に対して受けの役割を持つ事で、
相手の攻撃を全てポケモン交代によって安全に受け流しながら戦うパーティの事です。

主に有名な「ラキグライ」と言った特殊受けラッキー⇔物理受けグライオンの他、
ちくでんやちょすい、対積みポケ用の「てんねん」と言った特性を持つポケモン、
対状態異常用の「マジックミラー」の特性を持ったポケモン等を中心に構築し、
相手の攻撃を極小に、回復量以下に抑えつつ合間で攻撃を繰り出す戦術です。
上手く回すと回復量が被ダメージを上回り無限にループが組める用になる為、
「受けループ」と言う戦術名が名付けられています。


「メタパ」
 メタ・パーティの略です。
メタとは、「meta-」と言うギリシャ語の接頭語が由来で、
「超-、高次的な-、-の間の」と言った意味を持っています。
特定の戦略に対してそれを上回るパーティ、と言った意味で付けられた呼称です。
相手の戦略を逆に利用してしまったり、強力に対策してあったりと言った内容の
対象となった戦略のパーティに対して絶大なアドバンテージを採るパーティの事です。
具体的な内容としては例えば、
対砂パのメタとして、単騎でドリュウズが入っている場合、
砂パ側は砂嵐を起こす為のポケモンが1体必要になるのに対し、
メタパ側はそれを相手任せにしている分1体の余裕ができ、
他のポケモンを更に組み込む事ができます。
本来はこう言った「逆利用」によるアドバンテージが主な意味だったのですが、
そこから派生して「単に強力な対策」としても用いられる為、注意が必要です。


「ルンパ」
 パーティではありません。ルンパッパの略です……。
 え?それは某自動掃除機です……。



 次に、パーティのバランスについてです。


 一口に「バランス」と言っても色々な観点があります。
 バランスを崩すも整えるも戦術と言えますが、よりスキを少なくする為にも、
様々な視点で自分のパーティを分析する事も必要です。
それらを知った上での「あえて」ならば、
またそれもいい特色となって利用できるのではないでしょうか。

〇タイプのバランス
 複合タイプにより得手不得手が見えやすいので、
誰しもが真っ先に思い浮かぶバランスだと思います。
但し、特性やサブウェポン、その他種族値などの諸条件によって、
一部のポケモン同士でタイプ相性が逆転するケースも珍しくありません。
「この子はあのタイプを持つ子の相手が得意」と言うのではなく、
その得意とするタイプを持つポケモンにあり得る複合タイプやサブウェポン、
型(努力値振りや技構成等を含めた一般的にメジャーな型)を一度見直し、
その上で役割を持てるのか、逆に持てない相手は誰なのかを知っておく事も必要です。

〇抵抗のバランス
 相手の攻撃に対する抵抗のバランスです。
タイプのバランスにも通じる事ですが、あえて分けて書かせて頂きました。
一つのタイプのワザを自分のパーティ全員に当てて行くとした時、
そのタイプについて何体のポケモンが耐性を持っているかと言うバランスです。
もし一体も抵抗を持っていないタイプがある場合、
そのタイプの高威力の技を連射できる態勢を相手に作らせてしまうと
そのまま全抜きされてしまう危険性も出てきます。
中々全てのタイプにそれぞれのポケモンが抵抗を分散して持つことは難しい条件ですが、
ある程度頭の中に構成が固まって来る度にこの項目について毎回チェックを掛けるのを
オススメします。

〇攻撃手段のバランス
 これは物理・特殊のアタッカーのバランスやその他の技の多様性についてです。
特殊アタッカーしか居ないパーティだと、下手をすれば特防特化型の
ハピナス1体が相手に居ただけで何もできなくなってしまう可能性もあります。
 まずは物理・特殊のそれぞれの攻撃ができるポケモンが居るかどうか、
その数はどうなっているか。それ以外にはどんな突破法が残されているか、などです。

〇「役割」のバランス
 役割理論についてのコーナーで以前紹介した様な、バトルスタイルのバランスも
見てみる価値があります。
攻撃に特化したポケモン、受けに特化したポケモン、サポートに特化したポケモンなど、
それらがどういったバランスになっているのかも一つのポイントです。
 また、これについてはバランスが良ければいいと一概に言えるものでも無く、
例えば「きあいのタスキ」を持っていそうな型を取る可能性のあるポケモンが
2種以上含まれていたり、特殊受けになりそうなポケモンが2種以上居たりなど、
役割が見えにくい事も選抜の段階でアドバンテージにする事ができる場合もあります。

〇印象のバランス
 これはスグハの個人的な意見なのですが、初見の相手での見せ合い6-3の様な場面で
相手のパーティを分析する時間はあまりにも短すぎると思います。
それ故に、相手に与える印象は大きな戦術的ポイントになります。
例えば、ポケモンの身体の色や、複合タイプの中に共通するタイプ、
ポケモンの大きさや、姿かたちからも、相手に与える印象は様々です。
まずはその第一印象から相手はぼんやりと「こんなトレーナーなのかな」と言う
いわゆる人物像、第一印象と言うものを持ちます。
その第一印象で「高火力で押し切れそうかな」とか「この子なら上手く受けてくれそう」
などのイメージは案外最終的な選抜にも深く影響する場合が多いです。
 人間が初めに自分が感じた事をなかなか自己撤回し難い心理もこう言った場面に
影響しているのでしょうか。
選抜で際どい内容になればなる程これは有効です。
 ただ、これは好きなポケモンを中心に選んだパーティの場合、
意図しないまでも自分の好みの個性がこの「印象」に滲み出るケースが多くなります。
それを逆に利用して、戦術に組み込んで行くのも面白いと思います。

〇対策ポケモンのバランス
 これは相手の視点からみたバランスです。
相手のメインエースになりそうなポケモンから見て、
その対策になりそうな自分のポケモンが誰なのか、と言う内容です。
タスキを利用した高火力アタッカーならば先制持ちや天候ダメージを警戒したり、
タイプ一致の高火力を主砲に持つポケモンならばその半減タイプの受けの存在を、
そこそこの火力で広範囲の弱点を拾うようなフルアタエースならばその範囲外の敵を、
絶対的な受けの耐久性を持つポケモンから見てそれを破られる可能性のあるポケモン
(弱点高火力やその他状態異常やサポートスキルによる突破)が居ないかなどを
大抵のトレーナーは気にしながらこちらのパーティを観察します。
その際、相手が一番繰り出しやすそうなポケモンや何を読んで一番手を決めて来るか等が
こちらの対策ポケモンのバランスによって大きく左右されます。
 こう言った対策ポケモンになる数をバランスとして調整してやる事で、
特定のポケモンを選抜段階でふるいに掛ける事も可能です。
例えば、ある1匹のポケモンだけはどうしようもない3匹の構成が有ったとします。
そこに残り3体がそのどうしようもない1匹に対し強い対策となるポケモン
(入れ替えによる後出しからでもほぼ無償で倒せてしまうレベルの対策)
で6匹を構成していたとすれば、滅多に高度な読みをしない限りはそのポケモンは
相手に選出される事は無いでしょう。それを利用し、初めの3体を有効活用するのも
一つの戦略となります。
こう言った「出す気は無いけど選抜時のプレッシャーにする為のポケモン」の事を
「見せポケ」などとも呼びます。

〇すばやさのバランス
 これは対トリパ用の内容にも繋がるのですが、すばやさの分布がどうなっているかも
一つのポイントになる場合があります。
特にスカーフ持ちとして警戒すべきポケモンや、トリルを使えそうかどうか等の他、
相手のメインアタッカーから見たこちらのすばやさの密集ポイントがどの辺りに
位置しているかと言うバランスも一つのプレッシャーに繋がります。
近づいている場合、ちょっとした事で抜かれてしまう危険性を考えさせたり、
あまりにもかけ離れている場合、逆に耐久性や対トリパ用の何かを持っているのでは?
と考えさせる事にも繋がります。

〇わざポイントのバランス
 最大PPの事です。
そこまで気にする必要は無いかもしれませんが、プレッシャー持ちの持久型から見れば
この最大PPも大きな戦略ポイントとなっています。
 余りにもわざポイントの少ない(5→ポイントアップで8等)の大技が多い場合、
一部の受けポケの餌食となるケースも考えられます。

〇命中率のバランス
 サブウェポンの中でも
ストーンエッジ等は格闘とのシナジー(相互作用。タイプ相性の補完の事)がいい為、
大抵誰かが持っていたり、中々全てのわざが命中90以上と言うのは難しいと思います。
砂パや霰パには回避を武器に戦う戦術も多いので、一発のミスが致命的になる場面も
少なからずあるでしょう。
 そう言った場面からの挽回策は相当難易度の高い読みに頼る事にもなるので、
出来れば「無難な一発」を仕込んでおくのも一つの手かもしれません。





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 ~個々のメジャーポケモンに対する対策~

 ある程度パーティ構成が固まってきたら、特定の要注意ポケモンへの対策も
見直してみましょう。

 いわゆるメジャーポケモンと言われる様な、無対策ではそのポケモンが場にでただけで
誰も何もできずに負けてしまう可能性が出てくるようなポケモンは多数居ます。
 まずは各ポケモンで使われる定石(一般的に広く知られている戦術)を
できるだけ多く知っておくことも大切になりますが、
一部特に危険視される例を以下に記してみるので、参考にしてみて下さい。

・「Lv1戦術」
 レベル1などのほぼ1撃で倒されてしまう程度のポケモンを使用する戦術です。
特性の「がんじょう」を利用したり、きあいのタスキを利用して1発を確実に耐え、
主にその後のトリックルームの展開などに使われます。
トリックルームを使った後はすばやさの遅いポケモンが先攻になる為、
当然レベルの低さがメリットとなります。
 他には、無限回復型などもあげあれます。
 頑丈耐え→がむしゃらでダメージを与えつつ、貝殻の鈴で全回復したり、
低いHPを利用し、頑丈によるHP1耐えからの「いたみわけ」で
相手のHPを削りながら全回復し、再び頑丈が発動できる態勢を整える戦術や、
 痛み分けを覚えられないポケモンでは、
回復アイテム「きのみジュース」を用いる方法も見られます。
中にはこのアイテムを「リサイクル」と「守る」を交互に使用して
無限に回復する子も居ます。
きのみジュース型ではダメージを「どくどく」に頼る型が多くなります。
↓技使用例
 初手どくどくを頑丈耐えで撃ち、ジュース全回復。
 頑丈耐えからのリサイクル発動、ジュース再利用により再び全回復。
 まもるを使い、1ターンやりすごす。……2-3段目のループ
この様にターンを稼がれてしまうと、3体が全て単発攻撃のフルアタ型では
何もできないままレベル1のポケモンに全滅させられてしまう危険性もあります。

主な使用ポケモン
ノズパス マジックコート、ボルトチェンジ、とおせんぼう、砂嵐、ステルスロック
 痛み分け(HGSS教え技)、毒々等
クヌギダマ 毒びし、撒きびし、ステルスロック、毒々、高速スピン、
 痛み分け(HGSS教え技)、
ダイノーズ(Lv2)ノズパスの派生、毒無効のタイプを利用
ココドラ がむしゃら(卵orHGSS教え技)、ステルスロック起動、砂嵐起動、毒々、
 吠える、守る等(かいがらのすず)
 ※ココドラの場合HP1まで削った後の手が無くなるので、控えに入っており、
  先鋒が砂嵐、ダイノーズなどで後手ボルトチェンジや死に出しなどで出てきます。
  その為自軍控えにゴースト系が居なければココドラへの後出しは不可能になり、
  確実に1体は持って行かれてしまう事になります。
コイル 毒々→きのみジュース→リサイクル型
スバメ タスキ+特性肝っ玉でゴーストにも効くがむしゃら→電光石火等。
 地震読みでの繰り出し性能もあり。
モンメン いたずらごころで先制宿り木の種→身代わりを使用。
 HPが低い為宿り木の回復量でほぼ全回復が可能。その他がむしゃら、置き土産等。
ドーブル タスキ耐えからのがむしゃら→先制技の他、全ての技が覚えられる為注意。

 複数回にわたる連続攻撃技を持っているポケモンが居ればタスキや頑丈に関係なく
1ターンで倒す事ができます。
但し、読まれて不利な相手を出される危険性もあるので注意が必要です。


 特性「かたやぶり」では特性の頑丈を無視して一撃で倒す事もできます。
この場合頑丈持ちは選出自体があまりされなくなります。

 その他にもいえき・スキルスワップ・なかまづくりによる特性変化、宿り木の種、
ステロ、撒きびし、天候、火傷や毒によるダメージ等、ターン外での頑丈・タスキ潰し、
マグマストーム、みずびたし→タイプ変化からの砂嵐ダメージ、先手による挑発、
「がむしゃら」がノーマルである事を利用し、ゴーストタイプでの後出し受け、
トリック・すりかえ・さしおさえ等により道具を封じる事でのループ破壊、
食べ残し等で継続的に回復する地面・鋼タイプ持ちで積みの起点にしてからの上記手法、
先手からのみがわり(→対痛み分け型用。身代わり人形への痛み分けは失敗する)、
がむしゃらで触れた瞬間を狙ったゴツゴツメット、
先制技での処理(→対スバメ系。タスキ耐えがむしゃらの後の石火を撃つ前に落とす)
などなど、方法は沢山あります。




・エルフーン
 特性いたずらごころによって先手となった宿り木、身代わり、守るによる
強力な「やどみがコンボ」を使用してきます。
 こちらも多段攻撃や先制技で対処できますが、レベル1戦術より耐久面に優れる他、
ひかりのかべ、おいかぜ、おきみやげ等の後続サポートの可能性もあり注意が必要です。



・ソーナンス
 かげふみの特性により、死に出しされてしまうと無対策のポケモンは何もできずに
カウンターやミラーコートで落ちてしまいます。
 積み技、ちょうはつ、状態異常があれば読み合いにも持ちこめます。
但し、積み技へアンコールを入れられてしまうと、
そこから入れ替えで出て来たウルガモスの蝶の舞への起点作りにもされてしまう為、
注意が必要です。
 ウルガモスは1舞の状態からならば対策出来ない事も無いので、
ソーナンスが引いた後、出て詰み始めたウルガモスを対策ポケモンで狩るのも手です。



・ドーブル
 全ての技を覚える為、一切の型が読めなくなります。
幸い種族値耐久面はそこまで高くは無い為、火力押しアタッカー型はほぼ有りません。
きのこの胞子を高確率で使ってくる為、速い挑発持ちが居れば安定して対応できます。
初手できのこの胞子を撃ってこなかった場合はほぼタスキ持ちだと考えましょう。
また、ラム・カゴ持ち、ねごと搭載、はやおき、不眠などと言った
一般的な「催眠対策用」のポケモンが居れば有効に活用する事ができます。



・ヌケニン
 非常に危険です。
ダメージの通る技タイプは「飛行」「岩」「ゴースト」「炎」「悪」のみ。
どれもサブウェポンとしては有名なタイプですが、
それらを持ったポケモンが倒れた後に出されると厄介です。
状態異常ダメージや天候ダメージは入る為、それらが残っていれば倒す事ができます。
 また、ふしぎなまもりはトレースで写す事ができるので、
トレース持ちのポケモンが手持ちに居れば選出への牽制にもなります。
 ほぼありえないですが、場合によってはヌケニンを放置して耐えきり、
PP切れを狙って悪あがきを出させるという手も一応取れます。
(わるあがきはタイプ無視でのダメージ判定なので反動でヌケニンが沈む)
が、ヌケニン側もそれを嫌うので、PPの多い技が有る事は念頭に置いて下さい。



・グライオン
 物理耐久が非常に優秀で、どくどくだまによるポイズンヒール発動、身代わり、守る
による無限受けループが可能です。(身代わりの消費HPをターン稼ぎで回復)
 多段技があれば身代わりを貫通できる他、挑発でループを止めたり、
逆にこちらの積み技の起点にしてプレッシャーを掛ける方法、
スキルスワップなどでの特性変化、呪い、滅びの歌などを身代わり貫通の仕組みを利用、
物理エースに特殊技のめざめるパワーの氷を持たせておくなどの対策や、
 頑丈の特性、ゴースト全般(特にゲンガー)などの耐性を生かして、
お互いに何もできない状況を作ってしまう手もあります。
この場合どちらが先にPPが切れるかと言った不毛な争いになる為、その面にも注意です。
 特殊面での耐久に秀でたきせきラッキーと組み、交代で受け回すラキグライと言われる
コンボもあります。
 冷凍パンチを覚えた物理格闘ポケモンならラキグライの両方を対処できる可能性も高く
その他には特殊型がサイコショックの様な疑似両刀技を持たせている場合などが
有効になるでしょう。
(サイコショック:特殊技として威力計算をし、相手の物理防御でダメージ計算をする)



・キノガッサ
 遅い相手に対しキノコの胞子を使い眠らせた後安全に気合パンチを撃ちこんできます。
ほぼ最速型が殆どなので、同速ゲー(2分の1の確率で先手に)にはなりますが、
最速パルシェンならばみがわりも貫通しつつ、弱点の氷を一致で叩き込めます。
既に1回殻を破った状態ならばHPに4のみ振ったキノガッサが先制技の氷の礫で
確1になるので、マッハパンチを撃たせずに落とす事も視野に入ります。
 耐久面を強化し、状態異常自体を目的とするキノガッサも居るので
その他にも眠りに対する何らかの対策は取っておいた方が無難でしょう。
一部ポイズンヒール+みがわり・まもる(+やどりぎ)と言ったグライオンの様な
無限受けループも使用できるので注意が必要です。



・ライコウ
 特性プレッシャーを生かし、みがわりや守るを使ってPPを削る目的で出てくる場合が
あります。高い素早さを生かして使われる戦術ですが、
逆に積みの起点にもできる可能性があります。
ただし、じこあんじを覚えられる為、一歩間違えれば悲惨な事にもなりかねません。
無難な方法は多めのPPの技で身代わりを確実に潰し続ける事でしょうか。
挑発などの身代わりを貫通する技で、無理やりループを停止させる事も可能です。


・トドゼルガ
 特性アイスボディとみがわり・守るによる無限耐久戦術が有名です。
耐久性能を生かして絶対零度を連射してくるので、みがわりをつぶし続けるか、
上述のループ停止、特性頑丈などが主な対策になります。



・殻を破る
 今作登場した強力な積み技です。
両耐久を1段ずつ下げる代わりに、火力面・素早さを全て2段ずつ上昇させます。
主にタスキや頑丈を使って安全に積んだ後、一気に畳み掛ける型になるので、
先制技や天候ダメージの他、状態異常が有効になります。



・神速
 カイリューやウィンディの他、ルカリオやトゲキッス等が主に使ってきます。
通常の優先度1の先制技よりも早く高威力な為、対策が難しくなります。
物理耐久に特化したポケモンが後ろに控えていれば、
入れ替えで小さな被害で受けに行くことが可能になります。



・蛇睨み
 電磁波とは違い、地面タイプや蓄電で無効化できない100%麻痺技です。
特にジャローダによるものが有名で、3体全員麻痺を狙ってくる戦術があります。
ラム持ちや特性柔軟、挑発などで対処が可能です。



・ウルガモス
 ソーナンスとタッグで使われる場合もあります。(ウルガナンス)
蝶の舞を1段詰まれた後に耐えきれる耐久を持ったポケモン、
スカーフによる抜きからの弱点を突いた一撃などが主な対策として挙げられます。
多彩な攻撃範囲を持つポケモンなので、受けるのは難しくなりますが、
以前紹介したトリトドンなどが強力に受ける事ができます。
先制攻撃を持っていない場合が多いので、殻を破るで強引に抜いた後落としに行く事も
できますが、既に2段詰まれた後になると厳しくなる為、
素早い状況判断が求められます。



・マルチスケイルカイリュー
 現レート戦で恐らく最も猛威を振るっているポケモンかもしれません。
型も多様なので対策が非常に困難です。
少しでもHPが減っていれば特性が発動できなくなり突破口が開ける為、
天候ダメージや状態異常に弱い面にも着目できそうです。
一応、連続技の仕様上初発だけがマルチスケイルの補正対象になり、
残りのHITは通常計算になる為、無積みのパルシェンを死に出ししてつららばりで確1で
落とす事もできます。



・カバドリ、バンギドリ
 カバルドンやバンギラスの砂起こしから、ドリュウズが砂掻き発動により
2倍になった素早さ+持ち前の高火力で畳み掛ける戦術です。
カバルドンは物理受け、バンギラスは特殊受けとして組み込まれる場合が多く、
カバルドンは流し性能向上の為、兼ドリュウズ無償降臨用にあくびを搭載している場合が
非常に多く見られます。
 対策として有名なのが火炎球持ちの根性ローブシンです。
高い有効な火力、火炎球による催眠対策が相まって、
対砂パと言えばローブシンが真っ先に上がる程流行しています。



・ラティアス、ラティオス
 すばやさ種族値が高く、一致流星群の撃ち逃げが強力です。
特にお兄ちゃんのラティオスはとくこう種族値が130と全ドラゴン最高威力の流星群を
撃ちこんで来る事で有名です。
 その他こだわり系アイテムをトリックで押しつけてきたり、サイコショックによる
疑似両刀ができたりと器用さもあります。
主に悪ポケモンによる不意打ち+追い打ちや特殊耐久型、鋼などの受け流しが有効です。



・ボルトロス
 いたずらごころを持っている上に素早さは高く、高火力の電気技を持っています。
技も多彩で型が読みにくいですが、ランターン・ウルガモス・マニューラ(先制)や
ヒートロトム・カットロトム、ラティアス(受けきり)などが主な対策になります。



・メタグロス
 ルビー・サファイアの頃から高いポテンシャルを評価され、
いつの時代もバトルで強いポケモンとして認識され続けています。
タイプの組み合わせも優秀なので、等倍高火力で押し切るか、地震・炎技で抜群を狙う
方法が主に対策と考えられます。
 他にはカビゴンなどで攻撃を受けきりつつのろいの起点とするなどの方法も有名です。
また、前回紹介したジバコイルならば確実に倒す事ができます。



・ゴウカザル、スターミー
 技の範囲が非常に広く、高い火力を持っています。
耐久面はそこまで高い訳では無いので、抜群をとれる技や一致高火力の技を当てられれば
簡単に落とす事ができます。
スターミーはスグハの昔からのお気に入りポケモンでもあり、
たまに↓のPTでキングドラと入れ替えて使ったりもしています。



・ナットレイ
 半減タイプ9つ、1/4減タイプ1つ、無効タイプ1つ、弱点2つ(2倍1つ、4倍1つ)
非常に凶悪なタイプ組み合わせと耐久性能を持っています。
その為今作で強く鋼対策の必要性を知らしめたポケモンでもあり、その型も耐久型の他、
パワーウィップによる攻撃型が有ったりと、一つ読み間違えたら危険な打撃を受ける
ポケモンです。
 その殆どが初手で電磁波を撒いてくる可能性が高い為、
タイプや特性で無効にするポケモンを繰り出して受けた後、
再度入れ替えで有力なポケモンに変えるなどと言った読みプレーにも持ちこめます。
また、物理に対してはゴツゴツメット+てつのトゲで削ってくるので、
中途半端な火力で触ると逆に痛手を負います。
 素早さは極端に低い為、耐久型のポケモンで先手を取りながら押し切る事もできますが
相性によっては逆に押し切られる場合も多々あります。
 また、トリル内では非常に高速で且つ、耐久性を備えたアタッカーにもなり得るので
注意が必要です。
 その為パーティに1体は炎か格闘を撃てるポケモンが必須とまで考えられています。



・ポリゴン2
 しんかのきせきを最も有効に使うと考えられているポケモンです。
高い物理・特殊両面の耐久性能を持ちますが、持ち物が制限されている為、
トリックや状態異常に弱くなります。
 きせきを持った状態でも一定以上の高火力や格闘技には脆いので、
無理やり押し切る事も可能です。




・各種天候変化特性のポケモン
 雨はニョロトノ、(カイオーガ)、砂はカバルドン、バンギラス、晴れはキュウコン、
霰はユキノオーと、種類が限定されているのでそれらのポケモンの戦術特徴を予め知り、
何らかの対策を取っておくと天候系パーティに楽に対応する事ができるでしょう。





 この他にもまだまだありますが、挙げればキリが無いので
日を改めて追々、特定ポケモンへの対策コーナーとして扱わせて頂きます。

 また、これらの要注意なポケモン達を自分で使っちゃうと言うのもアリです。
一クセも二クセもあるようなポケモンはその戦術故に対策される可能性のあるポケモンが
絞り込みやすく、その対策に対する対策としてメンバーを構成していけば
攻撃的なパーティが形成できると思います。
 ただ、当然ミラーマッチの可能性は忘れないで下さいね……。
自分が取っている戦術だからとは言え、
逆に使われて持って行かれる可能性が消える訳ではありません。
あくまでも対策は整えつつ、が理想です。

(ミラーマッチとは:同種のポケモン同士や同じ型のポケモン同士での戦いの事。)






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




◆パーティを練る◆

 一定の方向性をまずは考えます。
上記のようなテーマを持ったパーティでも構いませんし、
主力として使いたいお気に入りのポケモンを中心に考えるのも構いません。
まずは「何がしたいか」のイメージを考え、
そこからスキを無くすように他のポケモンを仲間に加えていきます。


 特に初めは1匹が決まったら相棒を1匹決め、その2体で足りなさそうな相手に対する
対策ポケモンを1匹加えた3匹で、
バトルサブウェイのシングルなどに繰り返し挑戦してみるのがいいでしょう。
当P3ラボと相互リンクもさせて頂いているヨシノさんのブログでも紹介されていた様な、
ギャラドス⇔ランターンの様な、お互いにお互いをカバーし合うタッグなども
こう言った小規模な状態から考えるにあたっては非常に参考になります。
(2011年10月17日の記事「レート三匹目」参照)
このふたりぐみが入ったパーティ構成なども21日の記事で紹介してくれているので、
そちらも併せて是非覗きに行っては如何でしょうか?

 バトルサブウェイをしばらく周回していると、
不特定多数のポケモンを相手にしていく中で、その3匹だけでは対処しきれないような
タイプの組み合わせや特性、特徴を持ったポケモンが見えてくると思います。
このイメージは単に「負けたから」「勝てたから」と言ったものではなく、
対戦中に少しでも苦手意識を持った時点でチェックしておく必要があります。
バトルサブウェイに出てくるポケモンは技や努力値が予め決まっているので、
対人戦となるとそれらのポケモンを使ってより強力な対策を取られる場合もあります。

 6匹のポケモンがなんとなく決まったら、
今度は対人戦を出来るだけたくさん、積極的に行ってみましょう。
実力の拮抗した友達同士の対戦ではお互いの手の内が解ってしまい、
お互いの対策の対策の対策……と、イタチごっこになると思います。
それもまた一つの面白みでもあり、各ポケモンの対策の関係を学ぶには重要です。
また、現在はWi-Fi通信対戦が普及しているので、できれば積極的に参加してみて下さい。
身内では思いもよらなかったポケモンを使ってくる人や、
思いもよらない組み合わせでスキの無い構築をしている人、
初見だからこそ「型が解らない状況からの読み合い」など、
Wi-Fiならではのポイントも学ぶべき点です。

 これらを繰り返して行く内に、パーティのポケモンを入れ替えたりして、
次第に自分だけのとっておきのパーティが出来上がっていくと思います。

 一つ、注意しておきたいのが、
「最強のパーティ」は存在しないと言う事です。
大規模なトーナメントやリーグ戦があったとしても、
優勝するには単に相手との相性が良かった場合や、乱数による運、
その他トレーナー自身のプレイング(主に心理的な読み合いなど)の技術でも
勝敗は大きく左右されます。
また、「全く同じ構成」を相手が取っている可能性もあります。
いかにスキの少ない構成でも、構成を知った上でピンポイントで対策を重ね、
「そのパーティに対するメタパ」を組んでしまえば、そちらの方が強くなります。
ポケモンのタイプの様に相互的に強さがぐるぐると回る為、
「最強」はあり得ないのですが、少しでも隙のない、少しでもより強いパーティを求め、
自分オリジナルの戦術を組み立てて行くのもトレーナーの楽しみではないでしょうか。





 最後にちょこっとスグハの禁断の秘策だったパーティを解禁公開しちゃいます。
(いつもは雨パでどしゃぶりワイワイしてるんですが、
 どうしても勝てなかったり、対策そこまでしてないと踏んだ相手にはこっそり……。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

パーティ名「夢幻地獄」

ココドラLv1 (ここえもん) 頑丈 @貝殻の鈴
がむしゃら ステルスロック 燕返し 吠える

キノガッサ (しのぶ) 胞子 @こだわりスカーフ
陽気 HSフル型
キノコの胞子 マッハパンチ ストーンエッジ かたき討ち

バンギラス (コクウ) 砂起こし @オボンの実
意地っ張り HDフル型
ステルスロック 噛み砕く 地震 岩雪崩

スターミー (カグラ) 自然回復 @命の珠
臆病 CSフル型
波乗り サイコショック 草結び 冷凍ビーム

ハッサム (シラヌイ) テクニシャン @気合のタスキ
意地っ張り HAフル型
バレットパンチ 剣の舞 トンボ返り 羽休め


シャンデラ (サヨ) もらい火 @風船
控えめ CSフル型
身代わり 火炎放射 シャドーボール エナジーボール



型にハマれば一気にココドラ無双モードに入る構成です。
基本的に最初の3体(ココドラ・キノガッサ・バンギラス)がトリオで動き、
見せ合いの時点で以下の流れを実行できると踏めば一気に突っ込みます。
残りの3体はキノガッサの持ち物を読ませない為の見せとしての要素が強いです。
(残り3体全員がスカーフ持ちの可能性を残す為)

 先発でスカーフヘラクロスを出されるとガッサもバンギも対処しきれなくなるので
その牽制の為にハッサム→ボーマンダとしてもいいと思っています。


先発キノガッサからの先制したキノコの胞子

相手が特殊型で気合球を持たないポケモンならバンギラスが出て倒す。
 →それ以外へココドラが出て行き、がむしゃら→バンギラスへ交代で砂嵐
   →バンギラスがステロ撒きながらターンを稼いで砂嵐で落とすor叩いて落とす


バンギラスが落ちるまで奮闘、死に出しキノガッサが先手キノコの胞子で眠らせる。
 →ココドラにタッチしてがむしゃら+砂嵐。→生きていれば吠える
  (相手が生き残るパターンはまだ寝ているor攻撃失敗なので後1発耐えられる為)
  →出て来た相手の3体目へ頑丈耐えからのがむしゃら(鈴全回復)
   →燕返しor吠える(先に吠えて下がっていた2体目のHPによって選択)


ここでココドラが落とされたら最後にキノガッサがマッハパンチorエッジ処理。
どちらも効かないヘラクロス等の場合かたき討ち(死に出しなので初回威力2倍)



 大抵の場合何らかの対策になる技等が一つはある事が多いので、
以上の流れの中でそれをどうやって潰しこんでしまうかが課題になり、
読み合いのポイントになります。
相手としても一手一手がリスクが非常に大きく選択肢を絞らせやすいので、
見せ合いの時点でだいたいの相手の型が想定出来ていればそこまで難しい読みでも
なくなります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






皆さんも是非自分だけのとっておきのパーティを目指し、試行錯誤を重ねてみて下さい!



 ふぅ。毎度ながら長すぎですよね。(これは本当にブログ……?)
読んでくれた方々、お疲れ様でした。そして有り難う御座います。
それでは、今週のクイズコーナーです。


問題

    ヌケニンがみがわりを使うと、どうなるでしょう。




 答えは来週!
 取り扱って欲しい内容などもありましたらコメントに頂ければ是非対応しますので
宜しくお願いします。
 特に初心者の方がどう言った内容を知りたいのか、あまり見え難い事もあり、
簡単な質問でも大歓迎しますので遠慮無くお願いします。



 次回の内容なんですが、
今ちょっと面白い研究をしています。
内容的にはかなり上級者さん対象になりそうなのですが、
自分だけのパーティの為に皆さんが自分で書き込んで作る
「世界に一つだけの極秘メモ」の作り方をご紹介しようと考えてます。

 来週までにテキストが完成すれば……ご紹介できると思います。
――間に合わなかったらゴメンナサイ。ホントに実験的な試みなもので……。
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スグハ

\TOP絵リニューアルしました/

今までデフォルトだったので……。
by スグハ (2011-10-23 01:57) 

よしの

こんにちはよしのです(=´∀`)人(´∀`=)

こういう記事なかなか勉強になりますしこれからも頑張って下さい

これからも勉強させて頂きますね
by よしの (2011-10-23 15:01) 

スグハ

>>よしのさん

有り難う御座います!
頑張らせて頂きます!!
by スグハ (2011-10-23 15:40) 

かまにつ

どうも、リアポケで対戦していただいたかまにつと申します。
ブログに来てくださってありがとうございます。

虫パ以外ろくに考えてパーティを作ってないので参考になります。
確かに見せ合いの時間は短すぎると思います。特に統一パを使っていると、先発の相性が最悪だったりしたらそのまま流れが悪くなって負けることが良くあります。なので見せ合いでの読みはかなり重要だと思っています。

やったことが無いのでわかりませんが、ヌケニンが身代わりを使うと、失敗して何も起こらないと思います。もし成功したら今頃使いまくってると思うのでw。
by かまにつ (2011-10-26 22:02) 

スグハ

>>かまにつさん
コメント有り難う御座います♪

 毎週日曜にUPなので、今週末の日曜にはかまにつさんの紹介させて貰いますよ!!
答えはそこで発表であります☆


 あとプレゼント企画も開始したんでそちらも良ければドウゾ!!(虫イナイケド……
by スグハ (2011-10-26 23:10) 

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